数カ月は緩和方針を継続=スイス中銀 [金融危機]

スイス国立銀行(中央銀行)のロート総裁は24日、向こう数カ月は緩和スタンスの金融政策運営を続ける方針を明らかにした。同中銀は先週、100ベーシスポイント(bp)の緊急利下げを実施している。  総裁は当地での講演で、スイスの消費支出の鈍化兆候を指摘し、第3・四半期の国内総生産(GDP)伸び率がゼロをわずかに上回る水準になるとの見通しを示した。  総裁は「金融政策は今後数カ月、緩和方針を続けるべきだ。インフレ率は平均で2%を下回るだろう」と述べた。  アナリストは、同中銀が、世界経済の見通しが急速に悪化するなか、リセッション(景気後退)入りを回避するため、早ければ来月初めにも追加利下げすると予想している。  先週の緊急利下げで、スイスの政策金利は2006年3月以来の低水準となった。  総裁は「国際環境の悪化で、09年の輸出は明らかに低迷すると予想される」としつつも「翌10年には好転するだろう」と述べた。  総裁はスイスの消費支出の伸びについて、年初は雇用創出と移民増によって加速していたが、特に耐久消費財などで鈍化し始めた兆しがあると指摘した。  「耐久消費財の輸入が急速に落ち込んでいるが、これは消費の鈍化に関する最初の兆候だ」と述べた。  欧州の主要貿易相手国や米国と同様、設備投資の弱さを示す兆しもあるとし、中銀のGDP伸び率予想として「第3・四半期はゼロを若干上回る水準」と述べた。

----------------------------------今日の発表------------------
16:00 独・7-9月期GDP確報値
16:00 独・12月GFK消費者信頼感指数
22:30 米・7-9月期GDP改定値
22:30 米・7-9月期コアPCE
23:00 米・9月S&P/ケース・シラー住宅価格総合指数
24:00 米・11月消費者信頼感指数
24:00 米・11月リッチモンド連銀製造業指数
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