■ 今週のレンジ予想 ■ [経済]



ドル/円  ・・・  93.00 ~ 98.00
ユーロ/円 ・・・ 116.00 ~ 123.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2200 ~ 1.2800

先週まで比較的平穏な相場が続きましたが、今週予定されている経済指標、

イベントを眺めるとやはり相場は大きく動くと思われます。

欧米ともに追加利下げが見込まれる中、先ず先陣を切って4日(木曜日)に

ECBが理事会で政策金利について会合を行います。

先週末発表されたユーロ圏の消費者物価指数(CPI)は2.1%と、

前月から1.1%も改善されていました。

原油価格の下落が最大の要因でしょうが、この水準は2007年10月の水準と

同レベルで、ECBが目標値として掲げている水準にほぼ一致しており、追加利下げは

間違いないと思われます。

さらに今回の利下げは、マイナス成長が確実視されている背景を考えると、金融面からの

大胆な刺激策が求められ、下げ幅は0.75%から1.0%もありえるのではないかと

思います。

週末金曜日には「米雇用統計」です。

非農業部門の雇用者数については、既に欧州系の一部の銀行予想では40万人を超えるマイナスとの

見方もでております。

いずれにしても、マイナス幅次第ということにはなりますが、このところの悪化した数字には

為替は余り反応せず、「悪い数字に慣らされてきた。」感もあります。

さて、今回はどんな反応を見せるでしょうか?

欧米が利下げに動けば、日本との金利差が縮小し円高材料との見方も当然ありますが、

米金融当局の矢継ぎ早な対応策の効果もあり、悪い経済指標にも徐々に反応が鈍くなっています。

よほど想定を超える数字がでれば話は別ですが、ドルの下値をどんどん切り下げて行く地合では

なくなって来ている様に思います。

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