シドニー外為・債券市場=豪ドル上伸、予想外に底堅い雇用情勢を好感

7日のシドニー外国為替市場の豪ドル相場は、予想外
に底堅い雇用情勢を眺めて追加利下げの観測が後退したのに支えられ、対米ドル
で上伸した。
 この日発表された4月のオーストラリア雇用統計によると、就業者数は前月比2万73
00人の増加を記録。市場予想は2万5000人の減少だった。失業率も0.3ポイント
低下の5.4%に改善した。
 豪ドルは発表前の1豪ドル=0.7468米ドルから、一時0.7563米ドルに急伸
した。0600GMT現在は0.7512米ドル。
 ANZのエコノミスト、リキ・ポリジェニス氏は「この日の数字は、豪準備銀行(RB
A、中央銀行)が少なくとも数カ月は金利を据え置くとの見通しに合致している。市場で
は、現在の金利水準は底だということが一段と意識されるだろう」と述べた。
 RBAは5日の会合で、これまでの利下げ(計4.25%)の効果を見極めたいとして
政策金利を3%に据え置いた。
 豪ドルは対円 でも7カ月ぶり高値に上昇。1豪ドル=74円63銭と、前日
の72円49銭を大きく上回っている。
 豪ドルはこのほか、間もなく公表される米金融機関への特別検査の結果で、米銀の経営
状態は予想よりも健全だということが判明し、米金融システムが安定化するとの期待感に
も下支えされた。

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